【コラム】体育会学生がやりがちな自己PR・ガクチカの失敗

就活ノウハウ

人事が聞きたいポイントとずれていると素晴らしい体育会の経験の効果が減少

こんにちは、アスリートプランニングの岡本です。

エントリーシートや面接で何回も落ちると「自分の経験が否定された」と思って絶望する学生が多いですが、それは大間違いです。そもそも、「いい経験をしていれば評価される」というわけではありません。「いい経験をどう伝えるか」がポイントなのです。
例えるなら、「甘いものを食べたいな」と思ってお店に来た人に、食材の産地を熱心に説明をするようなもの。求めている情報と違うことを伝えてしまっては、意味がありません。
これまで、体育会でいい経験をしているのに伝え方がずれていて評価されてない先輩たちをたくさん見てきました。
今回は、体育会学生がよくやってしまう失敗をいくつか紹介するので、しっかり覚えておいてください。

もし、まだエントリーシートにどんな強みや経験を書いていくかなどの材料探しができていない場合は、自己分析から始めることをおすすめします。アスプラには自己分析のヒントになるコンテンツがあるので参考にしてください。
自己分析講座:
https://asupura.com/2021/knowhow/
体育会学生におすすめの自己分析のやり方:
https://asupura.com/2021/knowhow/detail.php?knowhow_id=5999

「学生時代に力を入れたこと」などの自己PRは相手目線に立つことが重要

ESや面接で自己PRやガクチカを伝えないといけない場面はよくあります。このとき注意してほしいのが、自分がアピールしたい出来事や考えを話すのではなく、「選考に合格すること」「内定を出してもらうこと」「入社させたいと思ってもらえること」をゴールに話すこと。学生はどうしても「うまく話す」というところまで意識がいってません。そのため、人事が何を聞きたいか、ではなく、自分がアピールしたい出来事や考えをどう話すかを考えてしまいますが、それは大間違いです。
相手に合格を出すという意思決定をしてもらうことをゴールとするなら、相手に何を伝えればいいかを考えますよね。その観点を持っていない人がよくやる失敗を紹介していきますね。

失敗①:競技紹介になってしまう

正確に伝えようとするあまり、内容の半分以上が競技の特徴やルールの紹介になってしまって、肝心の自己PRが浅くなってしまっては意味がありません。特にマイナースポーツに所属する人にその傾向が強いです。しかしどんなスポーツであれ、伝えないといけないのはルールではなく、「自分がその種目で何を学んできたのか」です。自分がアピールしたい出来事や考えなどを伝えるのに必要な情報だけ伝えればいいのです。どんなスポーツをしているかは重要ではありません。例えば、日本拳法の試合で結果を出したことをアピールしたい場合、その種目が対戦相手と接触して戦うものなのか、型の美しさを点数で競うものなのか説明しないと、どのような練習をして成長を遂げたのかがイメージしにくいです。逆に、日本拳法において投げ技など、どの技が一本とカウントされるのかを細々と説明しなくてもいいですよね。

失敗②:戦績アピールしかしていない

企業が採用したいのは「運動神経が優れている学生」ではありません。素晴らしい戦績を残していれば、評価はされますが、実業団採用でない限りは、企業が知りたいのはその競技での強さではなく、その戦績を出すまでの過程です。言い換えると、すごい戦績がなくても大丈夫ということ。どんな目標を持って、どう考えてどんな取り組みをしたのか、そしてどう成長したのかを伝えることが大切なのです。
ちなみに、自己PRでは組織に属しているという意識を持てていることを表現するのがオススメ。組織に属しているという意識というのは、例えば「チームの目標を達成するために自分は何をすべきなのか」「チームワークを向上させるにはどうしたらいいか」「後輩を育てるには何をしてあげたらいいか」といったことを考えていることです。なぜ組織目線の考えを伝えたほうがいいのかというと、結果を求められる組織で、目標に向かって個々人が努力を重ね、チームで協力しながら活動する、という点で部活と会社はとても良く似ているからです。つまり、部活のエピソードでチームに貢献できるという話は、入社後にも同じように活躍できるだろうというイメージをさせやすいのです。自分1人でコツコツ成果を出せる人よりも、自分だけでなく周りのみんなを巻き込んで大きく成果を出すことに影響を与えられる人の方が高く評価されやすいということです。チームスポーツではなく個人スポーツでもチームで動いていることに変わりはないので、組織目線で考えるという観点を持てていることが伝われば大丈夫。大学ですでに組織を経験しているというアドバンテージを最大限活かしましょう。良い戦績をアピールする時であっても、個人の戦績ならその結果がチームにいい影響を与えたかという話をすることをオススメします。

失敗③:昔の栄光にすがってしまう

大学であまりいい結果を残せなかったけど、高校では功績をおさめたという学生がやりがちな失敗が、高校時代のエピソードだけをアピールしてしまうことです。
はっきり言います。高校の頃の話しかしない学生は評価されません。
人事が知りたいのは、今のあなただからです。大学での結果が全然振るわなくても、そんな苦しい状況をどんな風に乗り越えてきたか、どんな工夫をしたか、どうして辞めずに続けてこれたかの話をすれば、十分にアピールになります。
もし高校のことを取り上げるなら、高校の出来事を大学で活かしてこう活躍したといったように大学に繋がるように伝えるのが良いでしょう。

失敗④:日記のようになり要点が分かりにくい

自分の経験をエントリーシートに書いたり、面接で話したりするときに、時系列の構成にし、日記のようになってしまう人が多いです。時系列で説明するよりも、設問に対する結論から答えたほうが圧倒的に内容を理解させやすいのはプレゼンの基本です。短い時間で相手のことを判断しなければいけないという状況においては、ダラダラと余計な話を聞かされるほど話が頭に入ってきません。話している途中で脱線しまくって、何を話したかったのか忘れちゃうという人は要注意です。
エントリーシートや面接のコツとして、PREP法を覚えておくと役に立つでしょう。起承転結という話の進め方を小学校で習ったと思いますが、PREP法は、Point(結論)、Reason(理由)、Example(事例)、Point(結論)の順番で話を進めましょう、というテクニックです。最初に結論を端的に伝え、次にその結論に対する理由を、そして事例を挙げて結論に説得力を持たせます。最後にもう一度結論を述べ、強く印象づけます。例として起承転結で書いた自己PRとPREPで書いた自己PRを比べてみましょう。
・起承転結で書いた自己PR
大学のラクロス部において、全員で楽しみながら目標に向かうことが大切だと考え、誰よりも練習中声を出してチームを盛り上げることをしました。その結果、先輩や同期に練習が楽しいと言ってもらえ、メンバーが主体的に目標達成に向けて努力できるようになりました。その経験から、チーム全体を巻き込むリーダーシップという強みが身につきました。社会人になっても、チームを盛り上げることでチームで結果を出していきたいです。
・PREPで書いた自己PR
私の強みは、チーム全体を巻き込むリーダーシップです。大学のラクロス部において、全員で楽しみながら目標に向かうことが大切だと考え、誰よりも練習中声を出してチームを盛り上げることをしました。その結果、先輩や同期に練習が楽しいと言ってもらえ、メンバーが主体的に目標達成に向けて努力できるようになりました。社会人になっても、チームを盛り上げることでチームで結果を出していきたいです。
少し文章の順番が違うだけなのに、下の文章のほうがこの人がどんな強みをアピールしたいのかわかりやすいですよね。

失敗⑤:他の体育会学生と差別化できていない

自己分析があまりできていない学生によく見られるのが、体育会のエピソードを使って自己PRをしてもアピールポイントがありきたりすぎて自分の個性をアピールしきれていない事例です。
例えば「継続力があります」とだけ書いても、どの体育会学生にもあてはまるのでアピールとしては弱いです。どんな継続力なのかを掘り下げて書いた方が個性をアピールできます。例えば、「目標に対して決めたアクションを確実に遂行できる」「1つのことに向上心を持って取り組み続けられる」などと言った方がイメージしやすいですよね。体育会学生は就活をしている人の内、約8%しかいないとはいえ、人気企業を受ける体育会学生は珍しくないです。体育会の経験を最大限アピールできるように、話に具体性を持たせて自分の個性を出せるようにしましょう。

素晴らしい体育会の経験を相手に響くよう伝える

忙しくて大変な体育会を自ら選んで大学生活を部活に捧げ、1つのことに本気で取り組むという素晴らしい経験をしています。部活は「組織で1つの目標を追うこと」「組織編成が変わるなど変化が多いこと」という点で会社の疑似体験でもあります。人事が聞きたいポイントとずれていることが原因で評価されないのはもったいないです。
甘いものを食べたい人には甘さをアピールした方がいいですし、オーガニックにこだわっている人には産地や製法を紹介した方がいいですよね。同じ経験を説明するときにも、相手に響く伝え方とは何かを考えて話せるようになりましょう。

インターンシップの選考などで今回紹介された失敗例を既にやってしまった、という人もいるかもしれませんが、絶望する必要はありません。
これをやったら100%落ちる、というわけではありませんし、他の部分で高評価をもらえる可能性だってあります。しかし、避けておくことに越したことはありませんので、今後の選考にはぜひ役立てていきましょう。相手に響く内容になっているか確認しながら自己PR・ガクチカを作っていってください。

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