【コラム】公務員志望体育会学生が知っておくべき民間企業のこと

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公務員志望の学生が必ず民間企業も受けた方がいい理由

こんにちは、アスリートプランニングの岡本です。

毎年、警察や消防などの公務員志望なので民間企業は一切受けませんという体育会学生が多くいます。小さい頃からの夢だったり、理由があってそう決めているはずですが、本当にそれで試験に合格できるか心配になるときがあります。なぜなら、公務員試験を突破するには民間企業も受けた方がいいからです。
「民間企業も受けた方がいい理由なんて分からない」と思った方...大歓迎です!今回はそんな方に向けて書いた記事です。まずは最後まで読んで、それからどうするか改めて考えてみてください。

利他的であることが絶対条件の公務員、自己中心的であっても活躍できちゃう民間企業

公務員のいいところは、特定の誰かから利益を得ている訳ではないので、誰に対しても平等にサービスを提供でき、利益を基準に判断しなくていいので社会貢献度が高く感じられるところです。一方で、国や自治体が決めた方針に沿って活動しているので、「自分のやり方で進める」というのは難しく、また「何も問題がない平和な状態」を作って当たり前、と思われている仕事なので、みんなのために働いていますがみんなから感謝をもらったりすることも少ないです。むしろ、何らかのミスや問題を起こしてしまった時には民間企業の何倍も注目されて大事になってしまう、ということも...。つまり、「無償の愛を持って、他者のために人生を捧げる覚悟」が必要な仕事ということです。
一方、民間企業は、企業によって色々な環境があるところがメリットで、しっかり教育してくれるところもあれば、1年目から好き放題させてくれるところもあるなど自分に合った場所を見つけやすいです。サービスを提供した人から対価を得る、というのが一般的な民間企業なので、会社の利益に直接つながる仕事をやっており、やった分だけ感謝され、自分の給与などの待遇にも反映されやすいといえるでしょう。逆に、結果を全然出さないと、なんとなく居心地が悪くなっていったり、待遇がなかなか良くならなかったりと、「お荷物」になっていると感じることも...。良くも悪くも「自分次第」というのが民間企業の特徴です。

体育会によくある経験・準備不足を補うために民間企業で経験を積む

公務員を志望する体育会学生の一番よくある失敗が経験・準備不足で試験に落ちてしまうこと。公務員志望の体育会学生は一般学生よりも経験・準備不足になりやすいのです。
なぜなら、ただでさえ部活があって選考対策の時間がない上に、公務員試験は試験日程がかぶっていることが多く、他の公務員試験を練習で受ける、ということがほとんどできないためです。
また、体育会学生の逆境は、時間に余裕がないこと以外にもあります。誤解を恐れずにはっきりというと、体育会学生に対して「スポーツしかしてきていないということは視野が狭いのでは」というイメージを持っている人が世の中に意外と多いのです。部活しかやってないイメージが強いのでしょう。そのイメージがある上に、「公務員一本に絞ってるので、他の企業は一切見ません」となってしまうと、それこそイメージ通り狭いねって思われてしまい減点対象に。もしかしたらそういう偏見を持っている相手とは当たらないかもしれませんが、「民間企業のこともしっかり知った上で、公務員を志望しています」という視野狭くないアピールをできる状態を作っておくことをオススメします。

公務員試験と企業の選考において筆記試験の内容は異なるものの、面接を行うことは共通しています。面接の目的も「志望度の高さ」「求める人物像に合致しているか」「矛盾なく話せているか」の確認である部分は同じ。志望理由は違えど熱意が伝わっているか、求める人物像が違えど自分のことが誤解なく伝わっているか、質問は違えど面接で話の筋が通せているかは企業の選考でも確かめられます。

面接というものの一番恐ろしいところは緊張して思い通りに話せないこと。こればっかりは経験値を積んでいくしかありません。部活の先輩に面接練習してもらうという方法もありますが、ぜひ初対面の大人と練習してください。自分より何歳も年上の大人というのはどんなに優しい性格の人だったとしても、初対面でなおかつ面接というかしこまった場だと対面したときに体がこわばってしまいます。企業の選考であれば見知らぬ大人相手に話すことができます。もしかしたら、企業の選考を受ける中で魅力的な社員に出会い、進路を大幅に変更するなんてこともあるかもしれません。

公務員志望の学生がやってしまう致命的なミス

よく「小さいころからの夢で~」「先輩がかっこよくて~」という公務員への憧れを持って公務員を志望する学生がいます。もちろん、小さい頃からの夢や憧れを実現することには大賛成ですし、応援したいと思っていますが、「それだけ」の理由で公務員試験を受けるのはとってもリスクがあるということに気付いてください。いくつもの落とし穴が潜んでいるのです。
1つ目は、「恋は盲目」状態になってしまい、現実を見ないまま入社してしまうこと。「ドラマみたいに悪い人を捕まえて、ヒーローになりたい」と思って警察官を目指したが、実際は事件もないような平和な街でスピード違反の取り締まりばかりやっている(もちろんそれも大切な仕事です)といったように、入社してみたらイメージと違ったということも起こります。実際の働き方や入社した人が感じたイメージとのギャップなどの情報を仕入れて、かっこよく見える部分だけでなく、どんな仕事なのかをちゃんと本質的に理解した上で、本当にそれが自分がやりたいことなのかを考えて答えを出してください。
2つ目、憧れだけだとそもそも試験に合格するのが難しい場合があります。当たり前ですが、エントリーシートや面接で志望動機を伝えたときに内容が薄く、覚悟が足りてないと判断されると落とされる、ということです。警察官、消防士はいざという時に自分の体を張って市民を守らなければならないし、役所の職員はその自治体の未来を背負い、住民の暮らしをつくっています。生半可な覚悟ではやっていけないくらい、多くの国民の幸せを守る重要な仕事なのです。「なぜ公務員なのか」「なぜその自治体で働きたいのか」「公務員になって何をしたいのか」などの自分の意思を明確にしておきましょう。

憧れだけで入部する新入生に置き換えてみるとイメージしやすいです。「アメフト部ってかっこいいですよね。昔から憧れていて、僕も先輩たちみたいに活躍したいんです。」って言っているのに、その子がルールも知らない、どんな練習をしているのかも知らない、アメフト部が強い他の大学も全く知らない、だとどう思いますか。何も調べてないのに憧れてるって言ってるだけだと、あまりいい印象は受けないですよね。「憧れだけ」では誇りをもって活動している人に認めてもらえないし、ついていけないのです。

公務員と併願で受けるのにおすすめの民間企業

民間企業を受けた方がいいといってもどこを受けたらいいのかわからない、というあなたへおすすめの民間企業の仕事や企業を紹介します。企業ごとに志望動機を作るには労力がかかりますが、練習として受ける場合も似た業界なら比較的志望動機を作りやすいです。また、もし公務員がダメだったとしても、全然関係ない会社に内定もらうより、選択肢の幅が広がるというメリットがあります。
例えば、「体を動かす仕事がしたいから消防士」「人々の安全を守りたいから警察」「地域に貢献する仕事がしたいから地方公務員」という人いますよね。それぞれに似ている他の仕事や企業を紹介します。

◇体を動かしたいから消防士という場合
・フィットネスクラブのトレーナー
・タクシーやトラックのドライバー
・介護士
・スポーツクラブのコーチ
・エステティシャン 等

◇人々の安全を守りたいから警察という場合
・警備システムを作るIT企業
・防災システムのメーカー
・崩れたら大事故に繋がる建物の安全管理をする会社
・食の安全を守る食品メーカー 等

◇地域に貢献する仕事がしたいから地方公務員という場合
・地方の宿の集客を行う旅行会社
・地域活性化のために自治体の課題解決するコンサルティング会社
・土地開発を行う不動産会社
・駅周辺の開発を行う電鉄会社 等

これらはあくまで一例ですが、視野を広げて自分のやりたいことに近いことができる仕事がないか考えてみてください。

公務員から民間企業への転職は大変、新卒の就活時のほうが選べる

なぜ公務員を考えているあなたに公務員以外のことをこんなに伝えているのかというと、「小さい頃からなりたかったから」「先輩が行ってるから」という憧れだけで公務員の道を選び、試験に失敗したり、公務員になった後思ってたのと違った、なんてことになってほしくないのです。公務員の仕事は、多くの人が平和で安心して暮らせる社会をつくる、という非常に社会貢献度が高く、責任の重い仕事です。だからこそ、覚悟を持って働いて欲しいと思っています。
公務員の道へ進むと決めたのであれば民間企業も見ながらしっかり対策し、納得できる進路選択をしてくださいね。

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